商標出願の流れと、お金が動くタイミング
出願してから登録されるまでには、いくつかの段階があり、費用が発生する場面も分かれている。全体像を先に押さえておくと、見積もりが読みやすくなる。
出願から登録までの流れ
- 調べる似た商標がすでに登録・出願されていないかを、特許庁のデータベースなどで確認します。
- 出願する商標と、使う商品・サービスを指定して出願します。出願料の印紙代がかかります。
- 審査を待つ審査に着手されるまで数か月かかります。目安は特許庁が公表しています。
- 結果を受け取る登録できる場合は登録査定。問題があれば拒絶理由通知が届き、意見書や補正書で応答します。
- 登録料を納める登録査定のあと、登録料を納めて権利が発生します。10年分の一括か、5年ずつの分納を選べます。
知っておきたい三つの言葉
区分
商標は、使う商品やサービスを分類した「区分」ごとに出願します。区分の数が増えるほど、出願料も登録料も区分数に比例して増えます。国際分類は第13-2026版が特許庁のページで案内されています。
指定商品・指定役務
同じ区分の中でも、何に使う商標かを具体的に書きます。範囲が広いほど権利は広がりますが、審査で指摘を受けやすくなることがあります。事務所によって、同じ区分内の商品数による料金の違いがあります。
拒絶理由通知
審査官が登録できないと判断した理由を伝える通知です。届いても、意見書や補正書で反論・修正できます。この応答に対する費用は、基本料金に含まれる事務所と別料金の事務所があります。
お金が動く場面
| 場面 | 国に納める印紙代 | 事務所に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 出願するとき | 12,000円 | 出願時の手数料(調査込みの事務所もある) |
| 拒絶理由通知が届いたとき | なし | 意見書・補正書の作成費(事務所により別料金) |
| 登録されるとき | 32,900円 | 登録時の手数料・成功報酬 |
| 10年後に更新するとき | 43,600円 | 更新手続きの手数料 |
出典: 特許庁「産業財産権関係料金一覧」(確認日 2026-10-18)。
審査の待ち時間と、早期審査
特許庁は、審査に着手されるまでの期間の目安を約2か月ごとに公表しています。令和8年(2026年)10月時点の時点では、区分によって6〜10か月とされています。着手時期を保証するものではありません。
早く権利化したい事情がある場合は、特許庁が案内している「商標早期審査」の活用も検討できます。事務所によっては、この手続きを別料金で提供しています。
出典: 特許庁「商標審査着手状況(審査未着手案件)」(ページ更新 2026-10-01・確認日 2026-10-18)
弁理士に頼むか、自分で出願するか
特許庁への出願は、事業者本人でもできます。印紙代だけで済むため費用は抑えられますが、区分の選び方や指定商品の書き方、拒絶理由通知への応答は自分で判断することになります。
弁理士に依頼すると、事務所手数料が加わる代わりに、事前調査や書類作成、審査対応を任せられます。どちらが向いているかは、商標の重要度と、手間にかけられる時間で変わります。
依頼先を決めるときは、見積もりの確認項目を手元に置いて、複数の事務所から見積書を取って比べてください。
このサイトは、法律相談や出願代理を行いません。個別の商標が登録できるか、どの区分で出願すべきかなどは、弁理士などの専門家または特許庁の相談窓口にご確認ください。